北海道立帯広美術館　深堀隆介展　水面のゆらぎの中へ

深堀隆介展　水面のゆらぎの中へ

展覧会概要

美術作家・深堀隆介は、若き日に飼っていた一匹の金魚の美しさに感動して以来、今日まで金魚をテーマに個性的なスタイルで作品を制作してきました。金魚を立体的にあらわすため、透明樹脂の表面にアクリル絵具で描くことを繰り返して何層にも重ねる「2.5Dペインティング」とも呼ばれる手法を編み出し、その技術を磨き続けています。

この技法を用いた作品には金魚の繊細なヒレや皮膚、水のゆらぎや影が表現され、まるで命ある金魚が水の中で泳いでいるようです。また、金魚の艶やかな鱗を鮮烈な色彩で表現した作品や、神秘的な金魚の姿を実物以上の大きさで描いた絵画からは、金魚という存在の崇高さを感じることができるでしょう。

本展覧会では、初期の立体作品から絵画、映像、大規模なインスタレーションなど新作を含む作品約300点をご紹介。深堀が一貫して取り組んできた金魚の造形に注目し、描くこと、リアルであることに対する作家の思想に迫ります。

深堀隆介《金魚酒 命名 出雲なん》 2019年

開催概要

会場　北海道立帯広美術館　帯広市緑ヶ丘2番地
TEL　0155-22-6963
期間　2023年12月2日(土)～2024年1月28日(日)
開館時間　9:30～17:00(入館は閉館の30分前まで)
休館日　月曜日
料金　一般1,300円、高校・大学生800円、中学生500円。小学生以下、身体障害者手帳や療育手帳、精神障害者保健福祉手帳をお持ちの方及びその介護者(1名)などは無料。